好きな作家☆恩田陸-2
恩田陸先生の作品についてパート2です!
前回、デビュー作の【六番目のサヨコ】について書かせて頂きましたが、
今回は、私が恩田先生にはまった、大好きな作品を紹介します。
【麦の海に沈む果実】
という作品です。
このお話はファンタジー要素は少なめの、ミステリーかな。
すごーく魅力的な登場人物達と、すてきなお話の舞台。
そこで起こる駆け引き。
どきどきしっぱなしで読み進めていくことができます!
ミステリー要素が大きいので伏線は回収できています。
あらすじ。。。
一人の少女(理瀬)がトランクを取り戻すまでのお話です。
理瀬は遠い全寮制の学校に、不安を抱えながら転入する。
そこでであう人々。
不思議な魅力を持つ、校長
心の支えとなるルームメイト、憂理
お兄さん的な存在、黎二
頭が切れ確信をつく、聖
姿が見えないキーパーソン、麗子
見た目は天使の転入生、ヨハン
これらの登場人物がとっても魅力的なんです!
ティーンエンジャーとは思えない、洞察力や行動力、精神力を持ち合わせています。
かれらの家庭環境がどうやら複雑で、そうならざるを得なかった、って感じが
また危ういバランスの上に成り立っているようで、痛々しささせ感じます。
そんな彼らの物語。
理瀬はどちらかというと、おとなしめの性格で、
理瀬の視点で描かれている物語だが、理瀬の主張はほとんど感じられません。
ただ、理瀬の周りでは次々と事件が起こる。
理瀬はただただ当惑しっぱなし。
事件に振り回され、ふさぎ込む理瀬。
周りはそんな理瀬にやきもきしている。
臨界点を迎えたハロウィーンパーティ。
ハロウィーンの異様な空気の中、微妙なバランスで成り立っていた何かが崩れ
真実が明らかに。。。
こんなお話ですかね。
ほとんどは、登場人物の会話、理瀬の心の声でお話が進んでいきます。
理瀬の周りで起こる事件も、理瀬にストレスが掛かるように仕組まれているかのようで
憂理たちがいなかったらやっていけなかっただろうなーと思ってしまいます。
閉鎖された贅沢な学園で起こる、ミステリー。
うーん、ほんとーに好きなお話で、何度も読んでいるのに
伝えきれない。。!
是非、読んでほしいです!
理瀬に関しては続編が、ヨハンに対しては短編があります。
憂理の関連小説もありますので
また紹介します!